世界がひとつになってポリオ根絶を応援しています

「ポリオ」という病気

ポリオ(急性灰白髄炎)は非常に感染性の高い病気です。特に感染しやすいのは5歳未満の子どもです。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもあります。
ポリオウイルスは人から人へ感染し、最も多いのは汚染水を通じた感染です。神経系を侵すこともあり、これによって身体のまひを引き起こす可能性があります。治療法はありませんが、安全なワクチンで予防が可能です。ロータリーとそのパートナー団体は、これまで世界中25億人以上の子どもにワクチンを投与する活動を行ってきました。

撲滅への取り組み

1917年、アトランタ大会で、当時のアーチ・クランフ会長が「世界で良いことをする」ための基金の成立を提案したのがロータリー財団の始まりです。最初は26ドル50セントの寄付でしたが、これまでにその総額は30億ドルにも達し、世界有数の財団に成長しました。
 それらの寄付は、1世紀にわたり人道的プロジェクト、奨学金の提供、職業研修や文化交流、ポリオ撲滅などに使われてきました。
 その中からポリオ撲滅について、ポリオとは急性灰白骨髄炎いわゆる小児麻痺と言われている主に子どもの病気で1988年には世界125ヵ国35万人の感染者がありました。
 日本では、1980年を最後にポリオ患者は確認されておらず、2000年WHOは日本を含む西太平洋地域からポリオが根絶したと宣言しました。現在残るは3か国になりましたが、1か国は昨年流行が止まり、天然痘につづく根絶を目指しています。
 WHOは、1915年9月アフリカ・ナイジェリアをポリオの常在国から外し、アフリカ全体からポリオ常在国が無くなりましたが、2016年4月国境を接するパキスタンに8人とアフガニスタンに2人の感染者を確認しています。が、昨年同時期と比較すると半数以下に収まっています。長い取り組みでしたが、地球上からポリオが根絶されるのももうすぐです。
 国際ロータリーはビルゲイツ財団とも手を組んで、パキスタン・アフガニスタンでの新たな発症を食い止め、3年後の2019年には根絶を宣言できるよう取り組んでいます。このような状態ですが、まだまだ資金が不足しているのも現状です。街なかでポリオ撲滅の募金箱を見かけましたらどうぞご理解の上、募金にご協力ください。

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